隣のアイツはあまあま狼!
「心愛帰ろ?」
部活が終わって翔は鞄をかついでこっちにくる
「うん、いいよ」
「なんか元気ないな」
「....」
ばれた?
「なんかあった?」
「翔が女の子に見られるとなんか胸がギュウってなっただけ」
「はぁ!?何、もしかして妬いてんの?」
「べ、別に妬いてない!
ただギュウってなっただけ!」
「うわ、自覚してないし
それを妬いてるって言うんだ、バカ」
「痛、頭叩かないでよね!
あと、バカバカうるさいの!」
「俺そんなバカって言ってねぇけど?」
意地悪な笑みを浮かべながらそんな事を言ってくる
「し、知らないもんそんなのわざわざ数えないし」
口を尖らせながら言った
「そんな怒んなよ」
「笑わないでよ~」
「分かったから」
やっぱ最っ低!!
なんでこんなやつに胸がギュウってなったんだろ?
わたしは翔の背中を見ながらそんな事を思う
わたしって....変?
「あれ、心愛、入んねぇの?」
「入る!!」
「何怒ってんだよ」
「別に...怒ってないし!」
「頬膨らませてんのに?」
「うぅ、いいもん入る!」
「はいはい」