隣のアイツはあまあま狼!
翔はわたしの手を優しく包みながら
教室に向かって歩いた
手...大きくて、温かい
わたしの恐怖に染まった心を
ゆっくりと温めてくれる
なんでだろ?
心臓がバクバクして止まらない
こんな気持ち初めて.....
翔の事........好き...なのかな?
とても複雑に絡み合う感情
この気持ちどうすればいいのかな?
「翔?.....」
「ん?」
「ありがと」
わたしは笑顔を見せた
「べ、別に体育の準備頼まれて行っただ....」
「どうしたの?」
「準備すんの忘れてた!」
「えぇえ!?大変、わたし手伝うよ!」
「悪い、助かる」
わたし達は急いで体育館倉庫へ戻った