隣のアイツはあまあま狼!
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「あぁ授業終わったぁ」
わたしは伸びながら授業が終わった事を
心の底から喜んだ
「あ、授業終わったんだ」
なんて事言いながら顔を上げる翔
「心愛、行くぞ?」
「へ?どこに?」
「屋上集合だろ?」
「あぁ、お弁当ね!」
わたしはカバンからお弁当を取り出すと
先を行く翔の後を走って追いかけた
みんなの声でにぎわう廊下を歩いて
階段を上がる
さっきのにぎやかな声が嘘みたいに遠くなって
階段を上るわたし達の足音だけが響いている
大きくて少しさびた扉を開ける
大きくて広いすみきった青空がわたし達を迎えた
扉の横に置かれたベンチにはすでに2人がいた
「遅かったな、翔」
「お前が早いんだ、バカ」
わたし達はベンチに座っていつものようにご飯を食べた