隣のアイツはあまあま狼!



保健室に入ろうとした時



ドアが開いた



保健師の中から出てきたのは翔だった



「心愛?・・・ビックリした」



わたしは俯いたまま翔の顔を見なかった



見たら泣いちゃいそうな気がしたから




「どうした?俯いて・・・

体調でも悪いのか?」




浮気したくせに・・・



なんで・・・なんでそんなに優しくするの?



わたしは首を横に振った




「じゃぁ、何でそんな元気ないわけ?」



わたしは涙を堪えて翔を見上げた



「・・・・お前・・・何泣いてんの!?」



でも、やっぱり無理だったみたいで



翔の顔を見ると自然に頬を涙が伝った



それを手で拭いとった




「なんでもないから」



わたしは一言言って保健室のドアに手を当てた



「待てよ、なんかあったんだろ?

なら、俺に言えよ何でもきくから」



と手を握ってくる



「やめて、放して!!」



翔の手を振りほどいた時に勢い余って



持っていた書類が床に散らばった



「・・・心・・愛・・?」



戸惑った様子を見せる翔




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