彼女志願!2nd
先生は階段を駆け下りると、そのまま私をキッチンへと連れて行く。
一口にキッチンと言っても、モデルルーム並みに広いアイランドキッチンだった。
「そこに座って。お茶を淹れるから」
「あ、そんな、お構いなく!」
いったん座りかけていた私、慌てて立ち上がっていた。
「俺が気分転換にそうしたいだけだよ」
先生は、くすりと笑って、それからてきぱきとお茶を淹れる準備を始める。
ベージュの麻のシャツをデニムにインして、髪を後ろで適当にまとめた姿は、やっぱりワイルドでセクシーでカッコいい。
ここ最近、冷たくて意地悪でドエスなヒーローばかり書いていたけれど、相瀬先生みたいな男子もいいかも!
一見優しそうで、セクシーで、でもどこかつかみどころがないような、そんな男の人……。
くうっ!
いい!
すごくいいっ!
メ、メモ……メモを取らせてくれええ!!!