彼女志願!2nd
雲の上の人
部屋に閉じこもり、wordを立ち上げる。
「集中、集中っと……」
――――……
そしてwordに向かうこと2時間。
無理やり書いてはいるけれど、しっくりこない展開に、私は深いため息をついていた。
テーブルの上のコーヒーはすっかり冷たくなって、ちょこっとだけすすると酸化した苦味が口の中いっぱいに広がる。
全然集中できてない……。
なんなんだろうなぁ、いったい。
書きたくないわけじゃなくて、もちろん書きたくて。頭の中ではキャラクターたちが「早くここから出して!」と騒いでいるのに、それを文章にするとしっくりこない。
これっていわゆるスランプってやつなのかな……。しかも過去最大級の……。