彼女志願!2nd
「アキちゃん、久しぶり」
「はい、先生もお元気そうで何よりです。ご活躍、いつも拝見しています」
アキはにこやかに微笑みつつも、つられて立ち上がってしまった私に視線を走らせる。
「先生、こちらは私の友人で、翡翠社で書いている鴻上凛さんです」
「初めまして。鴻上凛です」
ドキドキしつつペコリと頭を下げると、相瀬先生はかけていたサングラスを外しながら、
「鴻上さん?」
と、くっきりした二重の瞳を細め、微笑みかけてきた。
すごい! これはかなり上等なイケメン様だ!!!
年のころは三十過ぎだろうか。
サングラスをかけた彼は彫りの深いモデル系って感じだったけど、素顔の彼はそれに華やかさが増して、きらきらと輝くよう。