彼女志願!2nd
色素の薄い茶色の瞳は、なんだか吸い込まれそうだし、無精ひげもなかなかにワイルドでよく似合っている。
しかも相瀬先生の声は、かすかにハスキーボイスときている。とかく存在が色っぽい。
目立つなぁ……。
セクシーな人だなぁ……。
でも、こういう派手な男の人はなんだか苦手なんだよね。
自意識過剰なのはわかっているけれど、田舎から出てきた、引きこもりの劣等感根性が根強い私は、上手に息ができなくなってしまう……。
なんて、どうリアクションをとっていいかわからなくてモジモジしていると――
「どうしたの、萌」
こそっとアキが私に体を近づけてささやいた。
「え?」
どうしたもこうしたも……いったいどういうこと?
首を傾げると同時に、アキがさらに声を潜める。