Time〜元新撰組と現代少女〜




栞「近藤さん………」


近「ん、何だい?」


栞「土方さんには、近藤さんの気持ち言わないんですか?」





私が尋ねると、近藤さんは困ったような顔をした。


近「歳に話すと、あいつに要らぬ心配をかけるからな。話さないでおこうと思っているよ。」


栞「そう、ですか………」


近「伊吹君、このことは歳には秘密にな。」


栞「はい………」





こうして、私の胸の中に大きなパンドラの箱が埋められた。


卒業まで2ヶ月をきった、冬のある日の事だった一一一一一




< 178 / 290 >

この作品をシェア

pagetop