Time〜元新撰組と現代少女〜
土方さんは膝を曲げると、私と同じ目線になった。
そして急に近付いてきたと思ったら、おでことおでこをコツン、と当てた。
そうすると、顔が目の前で恥ずかしくなった私は、口を開こうとした。
しかし………
栞「土方さ一一一一一
土「しぃっ。少しの間で良いから、静かに俺の話を聞け。」
私がそれに頷くと、土方さんは私の唇に当てていた自分の指を離した。
そして顔を離すと、私の手を握ってゆっくり歩き出した。
それから無言で暫く歩くと、座れるような丸太を見付けた。
すると土方さんは私をそこに座らせた。