Time〜元新撰組と現代少女〜




私はずっと、土方さんが口を開くのを待っていた。


そして私が丸太に座ってから数分後、土方さんは口をゆっくり開いた。





土「俺さ、どうすれば良いのか分かんなかったんだ。」


栞「?………うん。」


土「どう伝えれば良いのか分かんなくてよ。ずっと悩んでた。」


栞「……………うん。」





私には、土方さんが何を言おうとしてるのか分からなかった。


何を悩んでいるのか分からなかった。


それでも土方さんが、こんなことを言うのは、きっと答えが出たってことだから。


私はずっと土方さんの言葉に耳を傾け続けることにした。




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