Time〜元新撰組と現代少女〜
栞「土方さんっ!!」
私が土方さんの元へ行くと、土方さんは優しく包み込んでくれた。
土「………悪ぃ、栞。」
土方さんは、私の顔を覗き込む。
いつもの強い眼差しではない。
私は、土方さんの瞳に今にも崩れてしまいそうな、儚さを感じた。
土「怖かったよな。遅くなって本当に、すまない。」
土方さんの言葉が胸に響く。
私は、知らない間に土方さんにすがり付いていた。
それに気付いた土方さんは、私を強くしっかり抱き締めてくれた。