年の瀬のヴァンパイア
「こんにちは~っ! あたしは美歩奈お姉さんだよっ!!」

こっちが照れたら向こうも緊張するからと、思い切り元気に話しかける。

「こん…にち…は…」

小さくて、消え入りそうな、だけどキレイな声だった。
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