本当は可愛くて優しい彼の事が大好きなんですっっ!【超短編】
「桐山ー」

今日も彼女は迎えにきてくれる。

それに俺は作ったキャラで答える。

「あっ愛ちゃん、今いくー」

そう言って教室を出た。

「今日はさー…」

彼女はいつもたわいのない話しを俺にする

そんな話はいつきいてても飽きない。

「で、樹がさー…」

でも、俺はその言葉を見逃さなかった。

「…樹って誰?」

「へっ?クラスの子」

「そいつには名前で呼ぶ癖に俺にはいつまでたってもみょうじだよねー…」

「何言って…/ってか…そんなキャラなの?」

「ん?こんな俺…嫌い?」

「//どんな桐山も好き…です…/////」

おお、今日はデレだな。

「圭」

「えっ?」

「圭って呼べ」

「えっ無理だよ桐山ぁ…」

「そんな可愛く言ってもだーめっ。
あと、桐山って言ったらお仕置きね」

そう言って俺は愛の口を塞ぐ。

「んっ?!」

これは俺等のファーストキス。

「愛」

「っ///////」

愛は顔を真っ赤にさせて俯いている。

そして小さな声で言う。

「け…い」

俺はそれがとても嬉しかった。

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