本当は可愛くて優しい彼の事が大好きなんですっっ!【超短編】
「桐山くんっ!?なんでそんな事知ってるのよっ」

先生が真っ赤な顔をして叫ぶ。

先生もう認めちゃってるじゃん…

「んー…だっていつもよりいかにもハデな服に化粧だったから…カマかけただけだけど?」

「なっ!」

先生は怒りでワナワナと震えている。

「そーれーにー、こんな時間からやったら終わるの何時になると思う?
愛ちゃんになんかあったら…先生責任とれるの?」

…キュン…

ドキドキと胸が高鳴る。

そんな事…いわないで…

あたし…この気持ち抑えきれなくなるから…

「だからっ」

そう言うと桐山は衝撃的な行動に出た。

ビリリッ

ビリリッ

ビリリリリッ

次々とあたしが作った資料を破っていく。

そして破り終わった時、不敵に笑って言った

「俺もやって一緒に帰れば問題なーしっ。…ってね。」

…ドキン

先生は呆気にとられている。

それはあたしも同じ。

「じゃあコピー機借りまーす」

そう桐山は呑気に言ってあたしを連れて行く。

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