美男子悪魔のスイートな罠
chapter*1
「新入生代表、藤原凛斗」
「―――はい」
途端に心臓が音を立てて
凛とした綺麗な声に誘われるように顔を上げる
風をまとって颯爽と歩く姿を捉えるのに、さほど時間はかからなかった
その姿を目にした瞬間、あたしの身体は雷にあったかのように動かなくなる
――――いた
こんなところにいたんだ
「…あたしの王子様」
< 1 / 411 >