先生、大好きだよ。

屋上をでて、

大切な場所に向かう。



保健室……





階段をおりていると、



「藤沢さ‥ん」




「水川先輩。お話があります。」



私の体が一瞬強ばった。



「何もしません。ただ謝りたいんです‥」




「え?」





「あの時は、すみませんでした…。本当に酷いことをしたと思っています。先輩と先生はあの時からお互い想い合っていたこと、私気付いていたんです‥先生が先輩以外見えていないことも。だから悔しくて‥本当にごめんなさい。先生にも怒られたんです‥そんな風に好きだと言われても嬉しくない。本当の気持ちが言えなくてもお互いが想い合ってるだけで幸せなこともあるって‥ 先輩たちは私の憧れです。どこにいてもちゃんと気持ちは通じている‥幸せになってください! 卒業おめでとうございます!これからは自由ですね。」


藤沢さんは今までに見たことのない優しい穏やかな顔で笑っていた。





「藤沢さん‥ありがとう。今、すごく可愛い顔をしてるよ?藤沢さんなら運命の人に出会える。お互い幸せになろうね!」



私たちは握手をして別れた。






先生‥会いたいよ…


先生はやっぱりどこまでも素敵だね!


< 144 / 150 >

この作品をシェア

pagetop