先生、大好きだよ。

屋上に通うようになって、1ヶ月が過ぎた頃‥




今日も私は屋上に足を運んだ。






「ん〜〜‥気持ち‥」


私は腕を上にあげて背を伸ばした。





────ガチャ────




誰かきた‥





開くドアを見ると






……先生。






『‥よう。久しぶり‥』






「‥‥先生。どう…し…て……?」






『お前がここに入るの見て…どうしたのかと想って。』





「そっか……空を見てるだけだから」






気まずい……





「私、帰ります。先生、さようなら‥」






私は急いで屋上からでようと、足早に歩いた。




ドアに手を掛けようとしたその時‥






先生に腕を掴まれた…





……えっ………






『毎日、ここに来ているのか?』





「そうですけど…」





どうして‥そんな顔するの‥‥?


どうして‥そんな泣きそうなの‥‥?








『そっか‥』




と一言先生は言うと掴んでいた手を離した。





私は急いでドアを開け、階段を駆けおりた。











‥‥ドクン‥ドクン‥‥







私、まだ先生のこと大好きだ…


< 64 / 150 >

この作品をシェア

pagetop