先生、大好きだよ。
──ガチャ──
うそ…本当に来た……
『何してるんだ?』
「夕日を見ているんです。」
『俺も混ぜてくれ』
………。
先生は私の横に寝っころがった。
『キレーだな。 ‥こうしてると何もかも忘れてしまいそうになる。』
「私は、こうして空を見ていると何もかも忘れられそうで‥だからここが好きなんです。空に一番近い屋上が。」
『そうだな。』
「先生は、何か悩んでいるんですか?」
私は、あまりにも淋しい顔をする先生を見て‥聞いた……
『……あるよ。どうしたらいいかわからない。ただ、俺も辛い……』
先生が私を見つめてる……
私は気付かないフリをした……
気付いてしまったら目を離すことができなくなってしまいそうだから…
「先生、どうしたらいいのかわかんないなら自分のしたいようにすればいいと思う。それが間違っていても素直に生きたほうが後悔はしないよ。 私は‥うまくはいかなかったけど…先生に会って後悔はしていないよ。」
『水川…。お前は強いな。』
「強くないよ…?」
私は強くなんかない。
先生に振られてどれだけ泣いたかわからないよ…