鷹祢の華。
私がもう少しで食べ終わりそうなぐらいのとき、ゆっくり暴君は目を覚ました。
「おはようございます」
私の爽やかな挨拶は無視して、ふぁああっと大きくあくびをした。
何となくまだ虚ろな目で私のお弁当を見つめていた。
「タッパに入れてんの」
「オシャレでしょう」
「女子力の欠片もないな」
なっ、、、
そういって、にこっと笑うのは反則だって。
「あー、腹減ったー」
「え、あ、食べますか」
残りわずかの白米と卵焼きが入ったタッパを差し出すと、眉間にしわを寄せた
「汚い」
ストレートに傷ついた。
黙ってタッパを手元に持ってきて、再び私はご飯を食べ始めた。
というかこの体勢はいつかわるのだろう、、、
「おい、秘密道具で高級料理だせよ」
「私ドラちゃんじゃないから無理ですよジャイくん」
「俺常に映画板だからいいし」