鷹祢の華。
クソアマヘ送る
それから毎日猫かぶりの王子様は昼休みにどうにか人を避けてここへくる。
しかもどこに行ってたの?と聞かれると、散歩やらトイレやら凄く適当で曖昧な答えなのに
みんななんだそうだったんだ、と納得する。
イケメンは何でも許されるというのか、、、
「まず。」
そのイケメンにまだ美味しいといってもらえない日が続く。
だけど、こうやってみんなの鷹祢が私と二人きりで会話してると思うとなんだか特別になったようで嬉しい。
「んで、、、私、、、すか」
「は?なに?」
「なんで、何で私にこうやってかまってくれるんですか。確かに本性は知っちゃいましたけど、、、」
私は目をあわせられなかったけど、鷹祢くんはじーっと私を見ている。
そして少し間があいて、鷹祢くんが話し出す。
「楽だから」
「私、、、って鷹祢くんと違って地味だし存在さえ把握されてないし特別面白くも優しくもないし」
うるさいだの言われるかと思ったけど、鷹祢くんは黙って私の話を聞いている。
「た、確かに私は他の人に言いふらしたりしないけど、他の子でも頼べば大丈夫だろうし」
「つまり何が言いたい」
「だからその、、、鷹祢くんといるのが申し訳ないっていうか、このことがバレたら鷹祢くんが周りから変に思われるって言うか、、、」
「、、、」
「あ!別に来てくれるのは歓迎なんですけど、なんていうか鷹祢くんが眩しいといいますか、、、」
この読解力と説明力にかけている私なりの訴えだったが、
鷹祢くんのほうを見ると、すごく機嫌の悪そうな顔をしていた。