鷹祢の華。
「キャーーー/////!!!!」
女子の黄色い声。きた。
教室にいた女子は廊下へ出ていく。
思わずその煩さに耳をふさいだ。
彼、
鷹祢 春登 たかねはると
は大勢の女子に囲まれ、わけながら教室へ入ってくる。
今日も眩しい鷹祢くん。
私も、実は隠れ鷹祢ファンだ。
でもいく勇気と周りの目で動けない。
見てるだけでいいけれど、
少し彼という存在に憧れていたのだ。
何もない私にとっては彼は光でしかないから。
彼が教室に入ってきたと同時に
他のクラスの女子の大群も押し寄せてくる。
それでも彼は笑顔と一人一人への対応を忘れない。
あの群れに向かって男子は「おはよっす鷹っち」と声をかけると
その声も聞き分け、「おはよう早海」と笑顔で返す。
すごいなあ。。。
どんどんどんどん、教室には女子が入ってくる。