鷹祢の華。
キャッキャキャキャと朝から元気なJKたちの腰が私の机にぶつかった。
私は鷹祢くんが気になるが、全く興味ないオーラを出して本を読んでいる振りをしていた。
その私を見て、ぶつけた女子はじろっと私を見た。
「邪魔なんだけど」
そう言われても…。
私は自分の場所に座っていただけ。
「あの子誰?」
あっちは小さめに話してるみたいだけど
残念ながら丸聞こえ。
「秋川さんだっけ?」
違う!私は秋谷だ
「めっちゃ暗くない?ていうか一緒のクラスに春様いるのに興味ないとか女子的に終わってるよね」
「ヲタクってやつでしょ。どうせ二次元にしか興味ないんだって…」
「あっはは…言っちゃ駄目でしょー」
二次元やアニメは確かに好きだ。
だけど、二次元キモいとか言うけど二次元無くしちゃ
スマホもプリクラも無くなるんですよ御嬢さん。
なんてネチネチ考えてる時点で陰気なのか…
チャイムの音が鳴って、一斉に教室から他のクラスがぬけたために一気にがらがらになった。
相変わらず、後ろから見ていても
鷹祢くんはオーラを放っており、また周りの人に挨拶を返している。
一体鷹祢くんは毎朝何回おはようと言っているのだろうか…