鷹祢の華。
今日は最悪の時間割かも知れない。
一時間目から体育。
私が最も嫌いな教科だ。
何故なら、体育が苦手だからバレーやドッヂとかになると足を引っ張って、
また嫌味を言われてしまうから。
それならいっそ、何か理由を付けて休んでしまった方が彼女たちも快適に授業が受けれるだろう。
「先生、ちょっとしんどいので休んでていいですか」
先生から許可をもらい、すみでポツンと座っていた。
男女別で網で区切ってあるグラウンドをじーっと見つめる。
女子はバレー、男子はサッカーをしてるみたいだ。
私が休んだ時点で誰も気づいてないだろうし、
この時間は寝てしまおうか。
男子サッカーはやはり輝いている彼。
サッカー部より動きが素早く、ドリブルは止められない。
すごいなあ、かっこいいな。
少しぼーっとして、寝て、
ビーッという音で吃驚して起きたら、どうやらサッカーの方で何かトラブルがあったみたいだけど、あまりの眠たさに寝てしまった。
「………さん?」
誰かに呼びかけられてる?
「秋谷さん?」
この声には聞き覚えがあった。
ゆっくり目を開けると、ほんわかいい匂いとイケメンの顔が間近に・・・・
「ヒェエエエエエ!!!??」