鷹祢の華。

「ごっごめん!?」


この爽やかなイケメンは間違いなく
鷹祢くんだ。


こんなに接近してしまったものだから、
後ろに倒れてしまった。


心臓がバクバク鳴っている。

なぜ鷹祢くんは私のところにいるの!!?



「驚かすつもりはなかったんだけど・・・あの・・・大丈夫?」


イケメンは手を差し伸べてくれた。


しかし緊張しすぎて手が震えて
せっかく差し伸べてくれた手すら握れない


いや握った瞬間「うわこいつ手汗やば」とか思われるかも知れない。



焦った顔をした鷹祢くんは手を私の背中へ回して起こしてくれた。


もう顔熱い、心臓はじける。
ていうかイケメン。



「さっき、ちょっと足くじいちゃって保健室行くついでに秋谷さんがしんどそうだから一緒に連れていこうと思って」


なんて優しい心の持ち主。

今更仮病で眠たくて寝てただけ何て言えるわけないし
この眩しい笑顔に負けてしまうううう


それに私の名前を呼んでくれている。



「ご・・・いや・・・大丈夫だしぇ・・・?」


緊張して日本語が…


「顔も赤いし、何にしろ体調悪いならこんな日光の下にいちゃ駄目だし、ね?」



ね?って可愛いいいい



「行こう」


そう言って私の手首を握った。




こんなこともう一生ないだろうなあ。


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