私はまだ生きています。
「そういえば、名前は沙世ちゃんでいいかな?」
「あ…はい、それでお願いします」
「早速ね、お仕事入ったよ」
「はい…」
「最初はホテルだけにするからね」
「はい」

言われるがまに、車に乗り込みホテルへ向かいだした
あまり緊張しない性格だったが
ホテルに近づく程に帰りたい衝動が止まらなかった
ドライバーさんに部屋番号と部屋の入り方を聞いて
車を降りた
このまま走って逃げたらどうなるんだろう
そんな事を考えながらフロントに向かった
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