私はまだ生きています。
「302号室に入りたいです」と受付のおばさんに伝えて
エレベーターに乗った
部屋前に着いて少し躊躇したが
ドアをノックした

なかなか出てこない…
このまま出てこなかったら私のせいじゃなく
事務所に帰れるな…そしたら嬉しいのに

と考えていた後ドアが開いた

「どうぞ」と30代前半辺りの男性が立っていた
少し緊張しながら部屋に入る
少し広めの部屋だなと思いながらソファーに座って
無言のままで居ると急に男性が小さく笑った
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