私はまだ生きています。
携帯の着信音で目を覚ました
外を見るともう空は暗くなっていた
慌てて時間を見ると18時前を指していた

電話の着信履歴をチェックすると
地元の友達の渉からだった

タバコを吸いながら電話をかけ直す

「寝てたの?」
「うん、どうした?」
「暇で…はは」
「じゃあご飯行こうよ」
「良いけど金ないし」
「どうせないと思ったよ、いいよ奢るから」
「いいの?」
「その代わりこっちまで来て」
「わかった」

電話を切って直ぐお風呂に入った
あの男が帰宅する前に家を出たかったからだ
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