恋の病院
「おはよう・・・」
亜弥は暗い気分で学校に行った。
「おーはよっ!!」
ドン、と肩を叩かれる。
「ったあ・・・」
「どーした!?テンション低いぞっ!!」
同じクラスの佳奈。
私はじっと彼女を見つめる。
「何?なんかついてる??」
はっと我に返る。
「ううん。何でもないよ・・・」
「亜弥・・・?」
無理矢理笑う。
少しでも沢山の人を記憶したい。
声だけで・・・
気配だけで分かるように・・・
「ほらっ、一限目遅れちゃうよ?」
佳奈のかたをポンと叩く。
「ホントに大丈夫?」
「うん」
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