大嫌い。でも…ほんとは好き。(旧題:ラブ・ストリーミング) 番外編
「……来月って」
 カレンダーが目に止まり、ホワイトデー企画に印のつけられているのを見る。

 少し期待に胸を膨らませて、課長を見つめた。頬を引き寄せられて、顎をあげさせられる。もう、いつでもキスできる距離で。さっき感じた身体を貫くような美声で囁いてくる。

「それまで待って、仕事に集中してられるか、どうか?」
 試すように課長が言う。


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