大嫌い。でも…ほんとは好き。(旧題:ラブ・ストリーミング) 番外編
その晩はというと、期待は予想を遥かに上回り。
散々イジワルなことをされて、めちゃくちゃに泣かされて、声が枯れるぐらいされて。
私は爪の跡がつくぐらい、課長にしがみついていた。
「……まだダメだ」
「だって、もう……我慢できな……」
ベッドがぎしぎし軋むぐらい弾ませて。私は課長から罰を受ける。
さっき一緒に食べたあのチョコレートが喉で苦く溜まっていく。
「逃げるなって、言ったの忘れたのか?」
課長の声も切羽詰まって来る。
キスと愛撫と何度目でも終わらないセックス。私は逃れながら、何度でも絶頂を迎えた。
溶け残った朝のまどろみ、もう一度と求める彼。私は力の入らない手で押し返して、結局、彼の腕の下に組み敷かれる。
「まだ、するんですか?」
「おまえがイヤイヤする罰だ」
「もう、罰は充分に浴びました……」
「だから、今度は褒美だよ」