大嫌い。でも…ほんとは好き。(旧題:ラブ・ストリーミング) 番外編
「はい?」
当の芽衣はそんな矢野のことなど知らず、何のミスだろう、と武内と顔を見合わせる。
「はい? じゃねえ。はい、だろ」
当たり散らしながら矢野が言うと、芽衣は小さく肩を縮こまらせた。
「はい……」
また課長の傍若無人が始まった、とでもいうような瞳が憎らしい。
「こっちに来い」
こういう時の自分は、大抵手に負えないことが多い。
知ってか知らずか芽衣は、すんなりと応じた。
「分かりました」
武内と顔を見合わせ、またあとでねと手を振る芽衣に、矢野は腹を空かせた狼のように苛々しながら彼女の背を押す。
企画室のドアを開き、バタンと思い切り締めた挙げく、カードキーでロックをかけ、くるりと振り返る。
「な、なんですか。私、とんでもないことを?」
芽衣がびくっと震えてデスクにお尻をぶつと、そのまま矢野は芽衣に覆いかぶさるようにして追い詰めた。
「ある意味な」
当の芽衣はそんな矢野のことなど知らず、何のミスだろう、と武内と顔を見合わせる。
「はい? じゃねえ。はい、だろ」
当たり散らしながら矢野が言うと、芽衣は小さく肩を縮こまらせた。
「はい……」
また課長の傍若無人が始まった、とでもいうような瞳が憎らしい。
「こっちに来い」
こういう時の自分は、大抵手に負えないことが多い。
知ってか知らずか芽衣は、すんなりと応じた。
「分かりました」
武内と顔を見合わせ、またあとでねと手を振る芽衣に、矢野は腹を空かせた狼のように苛々しながら彼女の背を押す。
企画室のドアを開き、バタンと思い切り締めた挙げく、カードキーでロックをかけ、くるりと振り返る。
「な、なんですか。私、とんでもないことを?」
芽衣がびくっと震えてデスクにお尻をぶつと、そのまま矢野は芽衣に覆いかぶさるようにして追い詰めた。
「ある意味な」