ガラスの靴をもう一度


「じゃあ、私たちはライバルってことなのね?」

そう言うと、川上くんは笑った。

「違うよ。やっぱり萌ちゃんて、最高だな」

「違う?」

「そう。違う。そういう意味じゃなくて、萌ちゃんを女の子として見てるって事」

ええ~!?

「アハハ。そんな驚くなよ。忘れてるかもしれないけど、萌ちゃんをタイプって言ったろ?」

覚えてますとも。

つい最近、それで雅貴と気まずくなったんだから。

そんな呆然としている私の横を、タイミング悪く雅貴と崇史さんが通ったのだった。

< 116 / 494 >

この作品をシェア

pagetop