ガラスの靴をもう一度


「うん…。まだ、ちょっと慣れなくて」

本当なら、川上くんの歓迎会もするところなんだけど、本人の希望でそれは無くなった。

「慣れないって、麻生さんに?」

「えっ?ううん。この雰囲気に…」

うそ。

川上くんの言う通り、麻生さんに慣れない。

というより、何か嫌な予感がするのよね…。

「じゃあ、俺と一緒に挨拶に行こう。萌ちゃん、まだ社長にも挨拶してないだろ?」

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