ガラスの靴をもう一度
「無理をしてる?そんな風に思うんだ」
「はい…。だって、子供の頃からいつも一緒だったから。雅貴は、私に責任感を人一倍感じてるはずなんです」
私ってば、崇史さんに何でこんな事を言ってるんだろう。
「その言い方だと、あいつは責任感だけで、萌ちゃんと付き合ってる感じがするな」
「最初の頃は、そんな事を考えた事もなかったんです。だけど、雅貴は未来の事を、私には言ってくれないから…」
そうだよ。
今まで一度だって、“結婚”という言葉を口にはしてくれないし…。