ガラスの靴をもう一度


聞きたくても聞けない。

言いたくても言えない。

それは、雅貴を失いたくないから。

気になるのに、知らない振りをしていれば、雅貴はずっと側にいてくれるんじゃないかって…。

そんな風に思ってしまう。

もどかしい気持ちを持ちつつ、雅貴を完全に拒絶する事なんて出来ない。

その日の夜、雅貴は私を抱きしめたまま眠りについたのだった。

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