ガラスの靴をもう一度
「ちょっと、どうしたの?」
「起きるには早いだろ?もう少し一緒にいよう」
「えっ?でも…」
雅貴の唇は、首筋へと伸び、さらに体へと移っていった。
「一緒にいようって、こういう事…?」
漏れそうになる声を抑えて、かろうじて言った。
すると、雅貴は私の耳元で囁くように言ったのだった。
「当たり前だろ?ゆうべは本当にごめん。萌、抱きたい…。いいだろ?」
そんな風に言うなんてズルイよ。
雅貴の甘い囁きに、抑えていた声は、とめどなく溢れ出した。