ガラスの靴をもう一度


「雅貴…、何か激しくない?」

いつもと違う雰囲気に、怖さすら感じる。

すると、雅貴は小さく笑った。

いつも通りの笑顔に、ホッとする。

「情けないだろ?こういう方法で、萌を繋ぎ止めようとしてるんだ」

「繋ぎ止めるだなんて、何で雅貴がそんな風に思うの?」

まさか、川上くんの事?

それを言ってるの?

そんな私の疑問には、雅貴は答えてくれなかった。

いつだって、大事な事は言ってくれないね…。

どうしてなの?

< 166 / 494 >

この作品をシェア

pagetop