ガラスの靴をもう一度
川上くんの発言は、さすがの麻生さんも計算外だったのか、言葉に詰まっている。
そして崇史さんは、少し呆れた様に小さくため息をついたのだった。
「社長はどう思われますか?」
最終判断を任せる様に、崇史さんは雅貴に聞いた。
すると、雅貴は即答で答えたのだった。
「二人の出席は、今まで通りで。じゃあ、今日はここまで。お疲れ様」
そして立ち上がると、さっさと部屋を出たのだった。
「良かったね、萌ちゃん」
川上くんは小さくそう言った。