ガラスの靴をもう一度



その3日後、有給休暇を取った私は、黙って雅貴のマンションを出た。

雅貴に話す勇気がなかったのと、引き止められた時に心が揺らぎそうだったから。

“今まで、ありがとう。雅にぃ”

その置き手紙と、雅貴から貰った靴を残して…。


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