ガラスの靴をもう一度
「本当だよ。ほら、手を繋ごう。萌は俺の大事な妹なんだから」
「うん!雅にぃ大好き!ずっと、萌の側にいてね?」
「ああ。ずっと側にいるよ」
私に向けてくれる優しい笑顔。
寂しさなんか吹き飛んじゃう雅にぃの笑顔。
お母さんを産まれてすぐに事故で亡くした私にとって、隣に住んでる雅にぃは、本当の家族以上に家族なの。
お父さんと二人暮らしの私にとって、10歳年上の雅にぃは、どれほど大切な存在か…。