ガラスの靴をもう一度


だけど、私は応えずにドアを閉めた。

雅貴の気持ちは、ちゃんと伝わってる。

そして、私だって雅貴が好き。

それなのに、今までの様な気持ちで接する事が出来ないのは、心に引っ掛かりがあるから。

それは、私たちには、本当に“兄妹”以上の気持ちがあるのか。

それと、私も雅貴も、お互いが“いなければいけない存在”と思い込んでないか。

それをちゃんと分からないと、雅貴の気持ちには応えられない。

私も自分の想いに素直になれない。

だったら、聞いてみよう。

一番、きっと包み隠さず話すだろうあの人に。

その後に雅貴と話しをすれば、それが真実か分かるはずだし…。

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