ガラスの靴をもう一度
「さあ?そこまでは聞いてないけど、一緒にいたって事はそうなんじゃない?」
原田さんは、あまり気にしていないんだ。
雅貴と崇史さんの間に、麻生さんがいる事を。
きっと、その頃は雅貴と麻生さんは付き合ってたんだろうし、そういう意味で一緒にいたのかもな。
さすがの原田さんも、二人の話は聞いてないみたい。
「あっ、でも麻生さんて、うちの会社のグループ会社から転職してきたのよね?だから、やっぱり3人で修業してたんじゃない?」
「ええっ!?麻生さんて、グループ会社から来たんですか?」
「う、うん。そうよ?ニューヨーク支社のね」