ガラスの靴をもう一度
確かに。
本当、いつだって突然だ。
だけど雅貴は、その理由を教えてくれない。
ほら、公私混同なんてしていないでしょ?
「その社員は誰ですか?」
部長が質問をすると、雅貴は一度紙に目を落とし答えた。
「川上佑也(かわかみ ゆうや)くん。え~と…。花井さんの同期か…」
「知ってるか?花井ちゃん」
「知ってますよ!川上くん」
懐かしい~!
まさか、川上くんが異動してくるなんて。
「あっ、もしかして、花ちゃんが話してたイケメン同期くん?」