Kiss Kiss Kiss
「先生にはお世話になってます。
またウチのコラムも書いてもらえるように
お願いに行きますから~」

私は朝陽さんの秘書扱いで 大人からずいぶん
頭を下げられた。

悪い気は全くしない。

活気のある人たちだった。
河川敷は 笑い声に包まれていた。


「夕日ちゃんは…まだ未成年だから…
ジュースだね。」

城田さんが気にかけてくれて
料理を運んできてくれた。

いつしかテーブルに若い人たちが集まってきて

「瀬崎先生の秘書さん」そう呼ばれた。


いやいやお手伝いですけど……。


「瀬崎先生 素敵ですよね~
普段もずっとあんなに素敵なんですか?」

女子社員が聞いてきた。

「変わらないんです。」と答える。

「うわ~~めっちゃカッコイイ~~」

朝陽さん人気あるんだ。

「次は担当やりたいな!!
城田さん 早く異動してよ~~」

「ダメだよ。
やっと先生の担当になれたんだから
絶対ダメ!!」

朝陽さんの担当がしたいって
みんなが口ぐちに言っている。


締切は守ってくれるし
ちゃんと扱ってくれる・・・・・


朝陽さんの評判のよさを知るのは
楽しい時間だった。
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