Kiss Kiss Kiss
「司 進学どうするんだ?」
めずらしく厳しい声の朝陽さん
私はリビングに入るのをためらった。
「勉強はしたくない。」
「じゃあ就職するのか?」
「仕事はしたくない。」
「どうするんだ?」
「わかんね。」
「わかんねって……自分のことだろ?」
「もう時間がないんだぞ。
とりあえず進学しておいたらどうだ?」
「めんどくせえ……。」
朝陽さんのため息
「何 考えてんだか……。」
「俺もとーさんみたいに女にもてるからな
年上の女のとこに転がり込んで ヒモにでもなるかな。」
「ヒモ……って
私はヒモじゃないぞ。」
「俺がって言ってんだよ。」
司のわがままさには腹が立つ。
私は大学行きたかったけど あきらめた。
本当はやりたいこともないわけじゃなかったけど
今は朝陽さんのところで
働かせてもらっているから
好きな人のために働ける幸せをかみしめてるけど
就職さえ決まらなかったあの頃は
絶望と不安で毎日どうしたらいいのかと思っていた。
司には家もあるし
お金もあるし 怖いものなんかないんだろ
だから強気なんだと思った。
めずらしく厳しい声の朝陽さん
私はリビングに入るのをためらった。
「勉強はしたくない。」
「じゃあ就職するのか?」
「仕事はしたくない。」
「どうするんだ?」
「わかんね。」
「わかんねって……自分のことだろ?」
「もう時間がないんだぞ。
とりあえず進学しておいたらどうだ?」
「めんどくせえ……。」
朝陽さんのため息
「何 考えてんだか……。」
「俺もとーさんみたいに女にもてるからな
年上の女のとこに転がり込んで ヒモにでもなるかな。」
「ヒモ……って
私はヒモじゃないぞ。」
「俺がって言ってんだよ。」
司のわがままさには腹が立つ。
私は大学行きたかったけど あきらめた。
本当はやりたいこともないわけじゃなかったけど
今は朝陽さんのところで
働かせてもらっているから
好きな人のために働ける幸せをかみしめてるけど
就職さえ決まらなかったあの頃は
絶望と不安で毎日どうしたらいいのかと思っていた。
司には家もあるし
お金もあるし 怖いものなんかないんだろ
だから強気なんだと思った。