Kiss Kiss Kiss
「新しいかあさんが活躍してくれるから
大丈夫だよ。ちょっと
直球勝負で傷つくけどさ……
いろいろ気づかせてくれたよ。
これからも頼むね かあさん……。」

司が立ち上がって 握手を求めてきた。

「ありがとう。
私も憧れていた家族を持つことができる。
あなたが長男だから……
私の大切な息子だよ。」

「息子?ま……いっかぁ~~
おかわりくれ。」


慌てて私はご飯をもって司に渡した。


「かあさん 泣かすなよ。
女はもうかあさんだけだろ?」

「みんな手を切ったよ。」

「美女チーム解散か。
もったいない気もするけれど……。」

司が笑った。

「大丈夫よ。
私が一人でもその何倍も朝陽さんを
愛せるから。」

「いいね~親父~心強いね。
俺もそんなこと言ってくれる女といつか
巡り会いたいな。」


司はそう言うと 
すごい勢いで ごはんをかきこんだ。


「きっと出会えるよ。
自分を好きになって…一杯一杯磨いて……
司は素敵だもん……。」

「俺に恋するなよ。
やっかいなことになるからさ。」

三人で大爆笑
私は嬉し涙で 幸せな気持ちになっていた。
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