金曜日の彼女【完】
あれっ?龍太じゃん。今年はクラス委員じゃないんだ」

竹内君の友達らしき人が声をかける。

「おぅ…まあな。慎こそ、体育委員やるって言ってなかったっけ?」

「じゃんけんで負けたんだよ…くそーっ」

慎と呼ばれた人が悔しそうな顔をしている姿を見て笑っている彼。

……信じられない!同じ図書委員なんて!

こんなに身近に彼がいる。

思わず顔が緩む。

彼が笑ってる。

友達とおしゃべりしてる。

シャーペンを手に持って器用にクルクル回してる。

同じ教室にいる。

もう今すぐ死んでもいいくらい!!

…もちろん死にたくはないけど…。
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