金曜日の彼女【完】
第7章
クラス会
龍太がいなくなって約2ヶ月――――……
最初こそ龍太の突然の退学で様々な噂が飛び交い大騒ぎだった校内も、2ヶ月も経つと静かになった。
表面上は特別変わりなく時間は流れていっていた。
有紗の励ましもあって、少しずつ元気を取り戻し、笑うこともできるようになってきていた。
―――…それでも、夜一人、部屋にいると自然と龍太の携帯の番号を押している。
それが日課にさえなっていた。
いつからか―――龍太の携帯は解約されたのか、全く繋がらなくなってしまった。
それでも、押してしまう。
今でも諦めきれない私。
いつか――…今日にも龍太からの連絡があるんじゃないかと、常に携帯が手放せなくなってきていた。
沖本君とはあれ以来ほとんど話していない。
図書委員のときも事務的なことしか話さなくなってしまった。
正直、彼を見てると一番悲しい記憶が蘇ってしまうから。
別れを告げられたときの龍太を――…
沖本君も私とは極力話さないようにしているようだった。
そんなある日―――
中学時代のクラス会を知らせるハガキを受けとる。
幹事は―――航平。
実は――…航平は私の元カレ。
龍太がいなくなった寂しさと航平への気持ちの懐かしさもあって、出席することにした。
最初こそ龍太の突然の退学で様々な噂が飛び交い大騒ぎだった校内も、2ヶ月も経つと静かになった。
表面上は特別変わりなく時間は流れていっていた。
有紗の励ましもあって、少しずつ元気を取り戻し、笑うこともできるようになってきていた。
―――…それでも、夜一人、部屋にいると自然と龍太の携帯の番号を押している。
それが日課にさえなっていた。
いつからか―――龍太の携帯は解約されたのか、全く繋がらなくなってしまった。
それでも、押してしまう。
今でも諦めきれない私。
いつか――…今日にも龍太からの連絡があるんじゃないかと、常に携帯が手放せなくなってきていた。
沖本君とはあれ以来ほとんど話していない。
図書委員のときも事務的なことしか話さなくなってしまった。
正直、彼を見てると一番悲しい記憶が蘇ってしまうから。
別れを告げられたときの龍太を――…
沖本君も私とは極力話さないようにしているようだった。
そんなある日―――
中学時代のクラス会を知らせるハガキを受けとる。
幹事は―――航平。
実は――…航平は私の元カレ。
龍太がいなくなった寂しさと航平への気持ちの懐かしさもあって、出席することにした。