金曜日の彼女【完】
航平との交際が順調に進めば進むほど、私の心の中の龍太は逆に大きくなっていく。
キスをしても、デートをしても、ただ2人で手を繋いで歩くときでさえも―――…
忘れたかった。
だから―――航平を選んだ。
なのに、私は龍太と航平をいつも比べている。
それがどんな些細なことでも――…
忘れたい
忘れなきゃ
忘れよう
―――…どうして―――忘れられないの…
――もう、いない。
どこにも龍太の姿はないのよ。
ほんのひとときの夢だっただけ。
航平―――ごめんね。
いつか――忘れるから。
もう少しだけ待ってて。
そう決心したのに……
どうして…
どうして忘れさせてくれないの?
龍太―――
キスをしても、デートをしても、ただ2人で手を繋いで歩くときでさえも―――…
忘れたかった。
だから―――航平を選んだ。
なのに、私は龍太と航平をいつも比べている。
それがどんな些細なことでも――…
忘れたい
忘れなきゃ
忘れよう
―――…どうして―――忘れられないの…
――もう、いない。
どこにも龍太の姿はないのよ。
ほんのひとときの夢だっただけ。
航平―――ごめんね。
いつか――忘れるから。
もう少しだけ待ってて。
そう決心したのに……
どうして…
どうして忘れさせてくれないの?
龍太―――